基本情報

授業の概要・目的

「概念」とは何か、という問題は哲学において主要な問いであり続けてきた。また「知覚・思考・知識の単位」としての概念は、認知科学における「表象」、機械学習における「表現」とは何か、という問題とも密接に関係している。そこで本授業ではまず、(1)アリストテレス、バークリー、カント、ウィトゲンシュタイン等々、様々な哲学者によって提案されてきた「概念」理論を類型化し、それらの特徴と長所・短所を明らかにする。次に、(2)そうした哲学的理論と、認知科学においける種々の表象理論(古典理論、プロトタイプ理論、theory-theory等)との対応を見る。さらに、(3)20世紀からの機械学習理論における「表現」についての様々なアプローチと対比しつつ、各概念理論の数理的な基盤(代数的・幾何学的)を明らかにすることで、それら概念理論の形式的特徴をあぶり出すとともに、その統合の可能性を探る。

到達目標

授業計画と内容

主に以下の内容に基づき、各回ごと担当者が指定されたテキストをまとめ、議論する

  1. オリエンテーション
  2. アリストテレス抽象主義 (3-4回)