すでにかなり前の事になってしまったのですが、同僚の伊勢田哲治先生が、拙著『統計学を哲学する』の読書ノートをブログにアップしてくださいました(元記事リンク)。著者としては伊勢田先生のような鋭い視点で本書に切り込んでいただけるのは望外の喜びで、ここに改めて感謝したいと思います。

その際に、なるべく早くリプライを書きたいと思って少しずつ書き溜めていたのですが、その後色々なプロジェクトに忙殺され公開が先延ばしになってしまいました。というわけで多くのご指摘にはまだ全然答えられていないのですが、完成を待つと一生公開できないような気もしてきましたので、不十分ながらとりあえず公開してしまいたいと思います。今後、余力があれば改変・追記していくかもしれませんし、そうしないかもしれません。いずれにせよ、その際には通知や履歴は残すことはせず、備忘録感覚でやっていきたいと思いますのでその旨ご了承ください(つまり、これは学術的文献ではなく、あくまで雑記という位置づけです)。

以下フォーマットとしては

p.xx 「カギカッコ内が書籍(第一版)の関連箇所」

このようなクォート箇所が伊勢田先生のご指摘

です。

履歴


p.17 「これに噛み付いたのが、実証主義の親玉である物理学者エルンスト・マッハである。」

マッハが直接ボルツマンに論戦をいどんだことはあったでしょうか?マッハの『力学史』はボルツマンが実在論に関する哲学的な議論をするようになるより前に書かれたものです。

P.19「ピアソンは自らの科学方法論を、いみじくも「科学の文法(the grammer of science)」と名付け出版した(Pearson 1892)。」