基本情報

授業の概要・目的

「データを証拠に変える装置」としての統計学は、今日の科学において特権的な役割を担っ ている。しかしそれだけでなく、帰納推論への形式的アプローチとして見た場合、統計学はヒューム以来の哲学的問題に対する様々な示唆を含んでいる。本授業では、現代統計学を支える数理的枠組みを概観した後、ベイズ統計や古典検定理論を始めとした種々の統計学的手法と、そのもとにある哲学的思想を明らかにする。とりわけ、それらの統計的手法と、現代認識論における内在主義と外在主義とをそれぞれ比較し結びつけることで、統計学と哲学的認識論の間の関係性を浮かび上がらせる。


到達目標


授業計画と内容

  1. 10/9 記述統計と「思考の経済」